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湖の底に落ちる

2013/12/11 19:58
ヒトに限ることではないのかもしれないけれど
何か一点に集中するとき、もしくは、しているとき
その瞬間の表情は、とても美しい。と、思う。

先月『LE NOIR ルノア〜ダークシルク〜』を観た。

「衝撃のパフォーマンスに、手が届く」で
 直径4mのステージを360度ぐるりと客席で囲んだ、至近距離の興奮
 わずか1m先のステージ上で繰り広げられる
 世界トップクラスの超絶シルクアクト
 官能とエレガンス漂うファッショナブルな衣装と
 ラグジュアリーな劇場空間・・・・・!

この宣伝文句に、偽りなし。だった。

入り口でチケットをきってもらって、劇場に入った瞬間
「(会場)まちがえちゃった。」と思ったほど
全体的にそこは狭く、予想以上にステージが近すぎた。

“官能とエレガンス漂うファッショナブルな衣装”は
開始数分後、夫が「目のやり場にこまるんだけど。」と呟くほど
ガーターベルト全開(この日本語の使い方ははおかしいけれど)の
それは、下着で、水着ではないのよ。と、私も度胆を抜かれた
ものすごくかっこいいおねえさんとムキムキおにいさんが出てきて
(もちろん私より年下ではある)
サーカス的ものすごいことを次々とやってのけ
演出も、音楽もかっこよかったし、なによりも、近い。
とにかく、近い。

小学生らしき子どもの姿もみかけたけれど
あのステージはR−15指定でもよいのではないだろうか。
迫力というより、そう、衝撃が強すぎて
子どもの目を覆いたくなる演目もいくつかあった。

近いということは、それはきっと、案外困ることで
演者が万が一、本番中に失敗したら
その一部始終を見届けてしまう以上に
観客にも危険が及ぶ。
小道具が客席に吹っ飛んでくる。とか、演者本人がすっ飛んでくる。とか。
でも、その距離だからこそ見えるもの
それが、「集中力」だった。

もし、落下やなんらかの事故があれば
さすがにプロの軍団である以上
死に至るほどの怪我はしないだろうけれど
打ち身やねんざでは、絶対にすまされないだろうと想像する
こちら側の恐怖感を、まるで楽しむように
技(≒演技)に入るその瞬間
“演者が湖の底になる”

これは私が感じた「集中力」なのだけれど
ド派手で‘ラグジュアリーな’ステージを前に
その瞬間はまるで
誰も踏み入れないような深い森の、静寂な湖に
演者が、ちゃぽんと沈んでいくような
そんな景色を見た。
そして、その表情は、背中がゾクっとするほどの美しさだった。

でもそれは、瞬きするぐらいのほんの短い時間で
次の瞬間には、拍手喝采を笑顔で受け止める
まさしく‘世界トップクラスの超絶シルクアクト’を楽しませるプロの顔だった。

でもいまだに、あの瞬間の表情を思い出すと
背中がひんやりする。
身体能力をフル活用する職業の人は
きっと、誰もがあの集中力とあの表情を持っているのだろうと思う。
頭脳をフル活用する職業の人も、手先の器用さを武器に仕事をする人も。
なんだろう、子供のそれとは違う、成人だからこその。

ヒトは、そんなに集中しなくてもごはんが食べられるけれど
集中力がなければごはんが食べられない
野生の生き物って、けっこういるよなぁ。と思ってみたりもする。
だから、野生の生き物は、美しいのか。


そういえば・・・
やっぱり、ルノア演者の女性全員
抜群のセクスィーなプロポーションの持ち主ばかりで
翌日行った、東京モーターショーの
モデルさんやコンパニオンさんのスタイルが悪く見える。
という悲劇があった。

身体能力を持って見せるカラダと
洋服を着飾るために見せるカラダは
やっぱり違うもんだな。と思った。

でも、そもそもねぇ。
そもそも、ルノアにせよモーターショーにせよ、彼女たち
ひざ下の長さが、違うんですよねぇ。
倍、ですよねぇ。あの長さ。
ふくらはぎの太さは、私、彼女たちの、倍、ですけどねぇ。

とか思う、師走の今日このごろ。
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